真夜中の独り言。

夜っていうのは、
なるべく文章を書かない方がいいっていいますが。
なるほど、その通り!…と実感する事もしばしば。
確かに陽が昇ってから改めて見たりすると、
こっぱずかしいもの、かなり後ろ向きなもの、などなど数知れず!

でも今日は呟いてしまおう。

帰宅して所用ありの仕事電話中に、
ハワイアンのLKが亡くなっていた事を知った。
暫く前の事らしかった。

彼とはもうずーっと会っていなかったのだけれど、
私たちが駆け出しだった頃、たくさん交流させてもらった。
たくさんのコリオグラフを貰ったし、たくさん彼の曲を踊った。
ヘレヒアのみんなが知らずに踊っている曲の中にも
彼の曲がたくさんある。

彼のフラはとてもエモーショナルで、
絶え間無く揺らめく波のようなボディムーブメント、
表情も豊かで、彼の心がどれほど優しく柔和なものか、
フラを見れば一目瞭然だった。
彼のフラ、大好きだったなぁ。

それはそれは大分昔になるが、
メレフラで生徒といっしょに踊った時、
そっと私たちの側にやってきて、こっそりと、
《あなた達のハーラウはいつかもっと大きく、大きくなるよ》
って、言ってくれた。
訳わからん、と思いながらも、
少し嬉しかったのを今でも覚えている。
大きくなったかはさて置き、今でもフラを続けています。
という事だけは、言えるかな。

人はいつか、どんな人間でも
必ずこの世界とさようならしなきゃいけない。

もう彼がいないのか、そう思うと寂しいなと思うけれど、
全てが消えて、無になる訳ではない。
自分の中にもちゃんと彼がいるし、彼が残したフラがあるじゃないか。
それが、彼が生きていたという証。

ダンサーは曲のストーリーを伝えるのが仕事と言いますが、
私は振りをつけるという事は、
その人の命を吹き込んでいる、
と考えている。
だからね、その人の思いを大事にしなきゃねって思うの。
フラを消耗品にしちゃいけないって、思うの。

みんなに怒る時、上手い下手で怒った時はいっかいもないよ。
だって自分だって未熟だからね。

でもね、フラを大事に扱って欲しい、
いい加減に踊らないで欲しい、
自分が一歩一歩ステップを踏んでいる、
スタジオの床でさえ大事にして欲しいと正直思う。

フラを大切にする事は、
人を、心を大切に扱っていく作業。

そしてね、作り手と踊り手が違えば、
ひとつの曲に千の物語があるって思うのね。
それが私にとってのフラ。
文字を訳して、意味わかってます!
とか、そうゆうんじゃなくてね。
作った人はモチロンだけど、踊り手にも、
その曲に対しての思いや、エピソード、向かい方は様々だしね。
だから、作った人に話を聞けなくても、
あなたの物語がたんとあるわけだから。

記憶って、時間が経つ程薄まるけれど、
リアルタイムで感じた瞬間以上に、
時が経つ程鮮やかに、鮮明に、輝きを増すものもある。
フラは、そんな記憶がたくさん増えていくダンス。

この世には、わざわざフラ以外にも楽しかったり、
面白かったり、カッコいいダンス、いっぱいあるよね。
そんな中みんな、フラにご縁があったワケだから、フラを大事に扱って行こう。

ハワイに貰ったり、シェアしてもらったもの、
恩恵は、やっぱり大事にしていきたいな。

私達が大事にしてみんなにシェアしたものは、
大切にしてもらえたら、凄く嬉しい。
ダレにナニ言うワケじゃないけど、
それがたくさんの事を与えてくれたハワイへの
自分なりのささやかな恩返し、感謝の気持ちなのです。

みんなのダンスが豊かな心によって、
更に輝きが増しますように。

っと、まぁ、こんな真夜中に、つか、
夜があけそうな時間に徒然と…。
多分明日になったら、あー~_~;…って思いそうですが。
でも、これも自分の中から湧き上がって来た正直な気持ちでもあるから、
このままUPしようと思います。

では、おやすみなさいませ。

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